人生100年時代と言われる昨今、老後の住まいは持ち家やマンションや老人ホームなど、さまざまな住まいの選択肢がある中でかつての持家神話は過去の話となり、近年はあえて賃貸暮らしを望む人も増えているようです。なので今後の自分たちの暮らしはどうなるのか、ライフプランを立てておくことは重要といえます。賃貸住宅なら分譲住宅より数が多く探しやすいことや、固定資産税などのコストも不要であること、また建物のメンテナンス費用や設備の修理費がかからないなどたくさんのメリットがあります。またその時の状況に応じ自由に転居ができるだめ、近所とトラブルが発生しても転居してしまえば即解決されます。
しかしリスクとして考えられるのが家賃の問題と管理人の貸し渋りです。家賃負担の問題は大きく、たとえ安い物件に住み替えても2年ごとに更新するので、更新料と火災保険も見積もっておかなければならず、予想以上の出費があると考えておいた方がよいでしょう。また高齢者だと認知症などで判断機能が衰え、部屋を汚したり他の住人に迷惑をかける恐れがありますし、病気により部屋で亡くなる可能性もあるため、こうした事態を懸念して高齢者が住むのを敬遠する管理人は案外多いようです。ですのでこうしたことを踏まえ、老後を迎えるまでに家賃分の資金をあらかじめ用意しておき、暮らしやすいところに引っ越す計画をしっかり立てておけば良いでしょう。
埼玉県では賃貸住宅供給促進計画が定められており、民間賃貸住宅の供給の促進や公営住宅の供給、また住宅のバリアフリー化の促進や、多様なニーズに対応できる仕組みの普及など積極的に取り組んでいます。また埼玉県は高齢者と管理人の間で安定した賃借関係が結べるよう、埼玉県あんしん賃貸住宅登録制度も設けており、高齢者の円滑な入居のサポートもしています。
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