埼玉県の公団賃貸物件は高齢者は優先に入居可能

関東を代表する地域となる埼玉県では、2000年以降は総人口に占める高齢者数が約45パーセントをオーバーするようになりました。昨今では首都圏のベッドタウンとして若い世代の家庭の流入が増加をしていますが、それは県南部のさいたま市や春日部市一帯の地域に限定をされています。中部から北部では高齢化が著しく、埼玉県や自治体では高齢者を配慮したサービスに力を入れるようになりました。その一環となるのが、公団賃貸物件の優先入居です。

満65歳以上でひとり世帯の場合は申請をすれば、抽選なしで入居をすることが可能です。ここでその詳細概要や家賃などについて、解説をしていきましょう。まずは川越市で実施をされてるものを例にしてみていきます。川越市では2014年から、市内にある計4か所の公団住宅の1棟をすべて高齢者専用賃貸に変更をしました。

埼玉県内で約80パーセントの高齢者数を記録している自治体であり、そのうちの約70パーセントが単身世帯です。賃貸マンションでは単身のみが優先となるため、第一回の応募で即満室となったほどです。間取りについては1DKのみですが、家賃は毎月2万円で別途光熱費が必要になります。年金受給者のみという条件もありますが、高齢者にとっては集合住宅で暮らすことでコミュニティを作りやすく、近所付き合いも生まれてフレイル状態を防げるのも魅力と言われます。

埼玉ではさらに多くの自治体がこの公団物件の活用を目指される予定です。